全国高校ラグビー大阪府予選決勝、大波乱あり！！ [Ｄ300]
今日は東大阪市の花園ラグビー場で全国高校ラグビー大会大阪府予選決勝観戦。 大阪は出場枠が３つあるため、白熱した試合が３試合も見られるとあって、スタンドは満員の盛況。
第一試合は、常翔学園（旧大阪工大高）対大阪桐蔭。 試合開始から終始常翔がそつのない試合運びで主導権を握り、３６－０の圧勝。 常翔はサイズは小さいもののまとまりがよく、また運動量も豊富。懸念されたラインアウトもまったく問題なし。全国大会では、いわゆる大型チームとの対戦でどこまで通用するかが楽しみなチーム。
第二試合は、東海大仰星と大阪産業大学付属の対戦。産大高はたぶん決勝進出は初めてのはず。 だが、真っ赤なジャージーが象徴するように大変アグレッシブに仰星に挑みかかり、最終的にはやや点差が開いたものの、点差ほどの実力差は感じなかった。ただ、今年の仰星はあまりにも強い。バックスのパワー・スキル・スピードはどれも一級品。そして、特定の選手だけでなく、どこからでも大変に高い得点力を発揮する。集散のいいフォワードと球捌きのうまいハーフ団。 ちょっと隙が見当たらない。 全国大会でも必ず上位に食い込んでくれると期待できる。（スコア：３９－１０）
そして、第三試合。 ここまで第一シード校が順当に勝利してきた。 たぶん前年全国制覇の常翔啓光学園が大阪朝鮮高級学校を粉砕するものと、スタンドの観客の多くが思っていたに違いない。だが、試合開始から朝高の気迫が啓光を圧倒した。 前へ出る鋭いタックルがスキルフルな啓光の攻撃を寸断し、攻め込んでつかんだチャンスは得意のモールを押し込んで確実にトライにつなげた。 このため、あせった啓光の攻撃は単発となり、さらに朝高のタックルの餌食に。 結局、スキルでは明らかに啓光の方が上回っていたにもかかわらず、勝利への執念で試合を制した朝高が２５－１９で勝利。 大応援団の歓喜とともに選手たちの笑顔がはじけた。 サイズのない朝高は全国大会ではかなり苦戦しそうだが、今日のように気迫を前面に押し出して、低いタックルを成功させれば、他府県の上位高にも一泡吹かせるだけの力はあるだろう。 地元の応援の力も侮れない。
というわけで、大阪の３代表が決まった。１１月２３日には全国の代表校が全て決定し、大会は連年どおり１２月２７日から花園ラグビー場で始まる。 今大会の選手たちは２０１９年ワールドカップの主力選手のタマゴ達。そのあたりもチェックしながら試合を見るのも楽しいかも。早く来い来い冬休み！！！
※10月27日の撮影。４年前に歩いた道をもう一度たどった奈良県明日香村！！
「柿の風！！」 
「一段落！！」 
「高松塚歴史保存地区！！」 
常翔啓光学園が、全国大会にいない？！ 大波乱ですね。
気迫のタックル。高校ラグビーの醍醐味はこれですよね
大阪は、やはりレベルが高いなぁ。
by サァファイヤ (2009-11-09 01:04)
＞サァファイヤさん
啓光はキックオフからやや集中力を欠いた感じがしました。その間に朝高が一気にラッシュし得点も重ねました。やはり、「ウケ」に回り「アセリ」が出るとどんな強いチームも負けてしまいます。ラグビーの怖さを見せ付けられました。
by IXY-nob (2009-11-10 21:08)