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九代目 入船亭扇橋師匠 “私の愛した噺家たち 十人目” [C-2100UZ]

扇橋師のお顔が好きだった。 真四角な「瓦せんべい」のようなお顔。 高座では必ず柔らかな笑みをたたえていたお顔。 薄い唇からべランメイが飛び出して、凛々しくなるお顔。 太い眉と大きな目玉なのに、大げさな表情は作らず、淡々と噺を紡ぐお顔。 そんなお顔がある日、ちょっとこわばった。 落語会で「化け物使い」のサゲを言い間違えられたのだ。 あとにも先にもこんな大看板がサゲを間違えたのは初めてだった。 師の噺家人生でもこの日が空前絶後だったはずだ。
でも、ボクの師匠への愛着は全く変わらなかった。 いまでも、素敵な高座を思い出す。

♯♯♯大温室が見事な大阪府立「花の文化園」(←HPも見てね1)♯♯♯

①潅水の水滴が嬉しいな~!

②色濃い花の中で、薄緑は印象的だった!

③みんな仲良くこっちを向いていた!!



〔やはり温室の主役は洋ランでした。微妙に色や形の違う花が、次々に現れるため、そのたびに構図をかんがえます。 結構疲れました(笑)〕


春風亭小朝師匠 “私の愛した噺家たち 九人目” [C-2100UZ]

十何人抜きで真打に昇進する前の「二つ目」の頃から、あまりにも上手すぎると舌を巻いていた。 まだ、20歳台だったが、老夫婦が長く会話するシーンを見ていたら、顔が完全に「おばあさん」になっていた。 かといって、若い職人や魚屋だとちゃんと若々しさが前面に出ていた。 あまりにも若い時に大成したものだから、その後の成長が心配されたが、そんな心配は全くの杞憂だった。
来月11日、小朝師がわが町「富田林」で独演会を開く。 当然のようにチケットを買った。 師との再会(?)が楽しみである。

♯♯♯大温室が見事な大阪府立「花の文化園」(←HPも見てね1)♯♯♯

①トゲトゲの茎がちょっと痛そう?!形の残る前ボケを試してみた!)

②「ブーゲンビリア」(先日の花よりも濃く写してみた!)

③大柄なランの花(こんなに分厚くても光が透けるんだね!)


(一番上の写真では、右下の赤い花を効果的に使いたいと考えました。 なるべく形が残るように絞りを調整してみました。)


十代目 金原亭馬生師匠 “私の愛した噺家たち 八人目” [C-2100UZ]

天才といわれた父と稀代の貴公子の弟にはさまれて、ちょっと地味な存在だったが、酒飲み話は本当に上手かった。 あとで聞いたら、ご本人が相当の酒好きだったそうで、「なるほど」と思ったものだが、よく考えてみると酔った状態を覚えていて、素面で演ずるのは難しいはずだ。 だから、師の「酔っ払い」芸は、純粋に稽古を積んで作り上げられた「酔っ払い」だったのだろう。 ちょっと猫背で、優しいまなざしの馬生師の高座はほんのりと暖かくて、「親子酒」に出てくる酔っ払いの親子が、本当は情けない親子なのに、情愛深い親子に感じられた。 やっぱり、育ちのよさと人柄のよさが噺に滲み出ているんだよね。

♯♯♯大温室が見事な大阪府立「花の文化園」(←HPも見てね1)♯♯♯

①背景の「オンシジューム」が輝いていた!

②逆光に透かしてみようと思ったが、、分厚い花だね!

③前ボケの黄色で南国らしさを演出してみた!

(「アンセリウム」は沢山咲いていました。 沢山拡がって咲いている光景のほうが南国らしさが出るとは思いますが、今日は一輪ずつで撮ってみました。)


古今亭志ん朝師匠 “私の愛した噺家たち 七人目” [C-2100UZ]

将来を嘱望され、着実に実力を蓄えてきた師の逝去の知らせには頭を殴られた思いがした。 師が舞台に登場すると、会場の空気が一変した。 歩く姿が既に粋でいなせな江戸っ子だった。 志ん朝師の艶っぽい声は女性の描写にはうってつけだったが、ボクは花魁より庶民の女房の口調の方が好きだった。 悋気を起こしたおかみさんの半分甘えて怒ったときの「おまぃさん」の声は今でも耳に残っている。(最近でもよくCDが聴いているからかも・・・)
よく、「芝浜」に出て来る女房は「いい女房か、悪い女房か」という議論があるが、志ん朝師の芝浜を聴くと、二人とも最高の男女で極上の夫婦像を描いているな~と幸せな気分になれる。 いい噺は何度聴いても惚れ惚れするね。

♯♯♯大温室が見事な大阪府立「花の文化園」(←HPも見てね1)♯♯♯

①背景は温室内にある池に映った「揺れる蛍光灯!}

②清楚な魅力を感じさせる紫の花

③丁度、係りの方水遣りをしていた。水滴が気持ちよさそ~!

(申し訳ありませんが、今日の花たちも名前がわかりません。 Web上には花の名前を調べるのに都合のよいサイトがありますが、さすがに温室の花は調べても出てきませんでした。)


十代目 鈴々舎馬風師匠 “私の愛した噺家たち 六人目” [C-2100UZ]

巨大な顔面に圧倒される。 巨大な口から大音量で下ネタが飛び出す。 何回か師の古典落語も聴いたが、本編の噺より、マクラの下ネタや内輪ネタのほうが圧倒的に面白かった。 最近のお笑い芸人はちょっと上品になりすぎているようだ。 下品が良いとはいわないが、ガサツでヤケッパチの芸も、適切なスピード感と迫力で至芸となる。 馬風師の芸は明らかに計算されている。 馬風師に自身のような懐かしい『下品な』庶民芸のできる若手を育てて欲しいものだ。

♯♯♯大温室が見事な大阪府立「花の文化園」(←HPも見てね1)♯♯♯

①大温室の外に出た。(わずかの青空に「ロウバイ」がささやかに咲いていた!)

②赤い実が空に伸びていた「クロガネモチ」

③急に曇ってきた。「ススキ」の穂が風に揺れだした!


(花の文化園」も園内のあちこちに「バラ」「アジサイ」など特定の花を集めた区画がありましたが、残念ながら、戸外の花はほとんど咲いていません。 「入場料を半分返せよ!」などとつまらぬことを考えながらも外も歩いてみました。)

☆200,000Pvを達成しました!☆


昨日、20万PVを達成しておりました。 ブログを開設して、約1年でこのように沢山の方に閲覧いただけたことを、大変嬉しく思っております。 毎日、ご覧下さっている皆様、本当にありがとうございました。 これからも、可能な限り毎日更新を続けることを目標にしていきたいと考えています。 今後ともどうぞよろしくお願いします!


五代目 柳家小さん師匠 “私の愛した噺家たち 五人目” [C-2100UZ]

「剣道の達人だったから、武士の出てくる話が上手い」という記事を読んだことがあるが、ボクはそうは思わない。 これまでに、ボクが聴いた噺家の中で、小さん師ほど噺を正確に丁寧に進める人はいなかった。 練りに練った芸が、頭のてっぺんから指先にまで伝わっていた。 師の高座は何回も見たが、やはり「禁酒番屋」が一番好きだ 。どんどん酔っていく番屋役人の表情とろれつの変化に対し、最後に小便(ションベン)を持っていく酒屋の丁稚のやんちゃぶりが、あまりに見事な表現で対比されると「それやっちまえ!」ってな気分になる。 聴き終わったら、こっちも江戸っ子になっちまってるんだよ(笑)!
それが本当の落語ってもんなんだろうね。

♯♯♯大温室が見事な大阪府立「花の文化園」(←HPも見てね1)♯♯♯

①真っ白な「アンセリウム」(でも、芯の部分は真っ赤なんだよね!)

②大温室のあちこちに咲いていた「白い花弁」の花(デンドロビュームの仲間)

③花弁に映った「影」を強調したかった!(「スパティフラム」)


〔今日は白い花を集めてみました。 白い花を撮るのは難しいと言われています。 特に陽射しが強いときは「白飛び」に注意が必要です。 ただ、曇りの日や温室ではあまり神経質になる必要はないようです。〕


十代目 柳家小三治師匠 “私の愛した噺家たち 四人目” [C-2100UZ]

ちょっと、かったるそうにしゃべり始める。 なかなかペースは上がってこない。 だが、知らず知らずに惹きこまれる。 それは、外見からは想像できないほど、女性と子供の描写が秀逸だから。 そう、登場人物の粒立ちが非常にハッキリした噺が広がってくる。 「真田小僧」に登場する子供は、詐欺まがいの口上で親から小遣いを巻き上げるのだが、小三治師がこの子を演じると、絶対に憎らしくならない。 こましゃくれてもいない。 親を騙す悪い子なのだが、悪気を感じないのだ。 そして、サゲ近くに出てくる母親のセリフがこれまた巧みだから、ピタッ噺が収まる。
聴き終わりの爽快感が師の魅力だ!

♯♯♯大温室が見事な大阪府立「花の文化園」(←HPも見てね1)♯♯♯

①他の方のブログでも見たことがある「真っ赤なふさふさの花」(ベニヒモノキ」)

②大温室の入り口でひっそり迎えてくれた「ゼラニウム」

③こちらも名前は分からなかったが、ピンクの花びらに黄色いシベが可愛かった!


(こちらの大温室には、沢山の花が密植されていました。 そして、植替えも頻繁に行われているようで、名札がない花が多かったです。 温室の中には見たことのない花が多いので名札は整備して欲しいですね。)


七代目 立川談志師匠 “私の愛した噺家たち 三人目” [C-2100UZ]

元祖落語家タレントとして、バラエティーでの暴れぶりや政界進出などが注目されたが、本業の落語も間違いなく一級品だ。 やや、抑揚のない語りでマクラが始まる。 少しずつリズム感が出て、本編へ突入する。あとは、見事な人物描写で噺の世界へ一気に引き込んで堪能させてくれる。 「紙入れ」では、スピード感豊かにどんどん盛り上げて行って、ザゲと同時に会場の全員が一斉に吹き出した。 「サゲ」が一番可笑しいのが本来の落語の姿とすれば、談志師の「紙入れ」は最高の芸術品だろう!

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① 題「双子の光」  (2輪の「オンシジューム」のそれぞれに後光射していた)

②たま~に、正方形に切り取ってみたくなる(「背景へのこだわり」がテーマなんだけど・・・)

〔今日の上の写真は今回の撮影の中で、特に念入りに撮ったカットです。 背景に丁度丸い窓があったので、それを生かそうと頑張りました。  ただ、暗い上に逆光になったので、花の色と背景の光のバランスに苦労しました。〕


林家彦六(八代目正蔵)師匠 “私の愛した噺家たち お二人目” [C-2100UZ]

ボクの大学に入学したのが78年、彦六師の死が82年。 ボクが師匠の噺を聴き始めたとき、既に、80歳を越える老年であった。 だから、最初はそののんびりとした語り口のもつ味わいが理解できなかった。 しかし、師の十八番である「中村仲蔵」を初めて聴いたとき、芸の重みが痛いほど分った。 以来、特に師の出番を追って聴き歩いた。 高座でフッと見せる笑顔の「可愛らしさ」がたまらなかった。
「正蔵名跡」の返還事情などでも分るが、噺を聴けば聴くほど、明治生まれの芸人の気骨を教えてくれた噺家だった。 でもすでに、「明治は遠くなりにけり」、かッ!

♯♯♯大温室が見事な大阪府立「花の文化園」(←HPも見てね1)♯♯♯

①沢山花が咲いているから、背景にも色どりを添えるのが簡単だった!

②結構、大きな屋根の温室でしょ(天井に向かって赤い「ゼラニウム」)

③潅水後の水滴のおかげで、南国の香りがプンプンした(赤・白・ピンクの「アンセリウム」)

〔やはり、温室の代表花は「アンセリウム」でした。 青々とした葉と鮮やかな色の花は、外の寒さを全く忘れさせてくれました。  っていうか、よく考えたら温室の中は、本当に南国並みの温かさを保っているんですよね。(笑)〕


桂枝雀 “私の愛した噺家たち お一人目” [C-2100UZ]

98年4月、枝雀師の訃報を聞いたとき、「悲しい」とか「残念」よりも「悔しい」という感情が湧きあがった。 93年に徳島から大阪へ転居してきて、「また落語とラグビーを生で楽しめる」と期待していた。 なんといっても枝雀師の噺を聴くのが楽しみだった。 年に数回、延べ20回程度聴いたが、まだまだ聴き足りない思いだった。そこからは、CDを集めた。通勤時、携帯音楽プレーヤーで聴いて、にやつきながら歩いているおじさんの姿は、周りからは多少気持ち悪かったかも知れない。(笑) 師には 数々の得意噺(おはこ)があるが、やはり「代書」が一番だ。 「ガタロ」「ヘリドメ売り」「ポンでーす」など、荒唐無稽な職業が次々と登場し、爆笑の連続である。不世出の天才が溢れるサービス精神を最大に発揮した名演。
もうこんな噺家は二度と出てこないかもしれないね!本当に悔し~よ~!!

♯♯♯大温室が見事な大阪府立「花の文化園」(←HPも見てね1)♯♯♯

①これぞ南国の花「ブーゲンビリア」(ア~ッ、うしろが青空だったらな~)

②高さ3メートルくらいの結構大きな木だった(だから、花も沢山咲いていた!)

③南国の花で水墨画風?(うしろの温室のガラスが湿気で雲って葉の色を写し緑だった)

〔冬の温室での撮影では、外気との温度差によるカメラ(レンズや筐体内部)の結露が怖いです。 電気系にトラブルが発生したら、乾燥させただけでは直らないかもしれません。 駐車場からコートの内側に抱き込んで恐る恐る移動しました。 ぞうりを温めていた「木下藤吉郎」のようでした(笑)〕